咬み合わせは、
歯周病・むし歯の進行に影響します
きちんと歯磨きしていても歯周病になる、詰め物や被せ物が壊れやすい、といった症状は咬み合わせと、その力に問題があるかもしれません。
咬み合わせによって余分な力がかかる歯は、むし歯を繰り返したり歯周病の悪化を引き起こします。 当院では、悪くなった部分を局所的に治療するだけではなく、
根本的な原因を口腔全体から捉え、治療を終えた良好な口腔環境が再び悪化しないよう、
咬み合わせと噛む力そのもののコントロールに重点を置いた治療を行います。
残存歯と咬み合わせの関係性
80歳以上で20本以上の歯が残っている方の咬み合わせの統計を取ってみると、
70%近くが正常な咬み合わせをしており、
咬み合わせが歯を守ることに影響しているのがわかります。 また、歯のなかで、噛む力の負担が一番高いのは第一大臼歯、次に第二大臼歯です。
歯の平均寿命を見ると、第一大臼歯、第二大臼歯が一番短くなっています。
つまり、噛む力によるダメージによっても、歯は失われるということがわかります。
70%近くが正常な咬み合わせをしており、
咬み合わせが歯を守ることに影響しているのがわかります。 また、歯のなかで、噛む力の負担が一番高いのは第一大臼歯、次に第二大臼歯です。
歯の平均寿命を見ると、第一大臼歯、第二大臼歯が一番短くなっています。
つまり、噛む力によるダメージによっても、歯は失われるということがわかります。
噛む力と歯ぎしり
歯にかかる力として特に重要なのは、以下の2種類が挙げられます。
いずれも患者さま本人が無意識で歯にかけている力となり、適切な咬み合わせのコントロールが大切です。
いずれも患者さま本人が無意識で歯にかけている力となり、適切な咬み合わせのコントロールが大切です。
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睡眠時の歯ぎしりでかかる力
歯ぎしりは体重の約2倍の力がかかるといわれています。歯に対して横に働く、歯を倒すような力が働く歯ぎしりは、奥歯に対して大きな悪影響を及ぼします。 -
ものを食べるときにかかる力
食事の時にかかる力は、食べ物自体の硬い・軟らかいといった性質によるものではなく、本人の噛み方による影響が大きく、必要以上の力がかかっている場合があります。
噛む力のコントロール
- スプリントによる診断・把握
- スプリントと呼ばれる、プラスチック製のマウスピースを、患者さまにあわせて製作し装着していただきます。
1~2週間の一定期間装着し、スプリントに生じた変形や破折に応じて、
かかっている力を診断・把握します。- 夜間オクルーザルスプリント
- 咀嚼時咬合スプリント
- 患者さまご自身による認識と理解
- ご本人が無意識のうちにかけている力のため、
過度な力がかかっていることをご自身で認識・理解し、意識していただくことが重要です。
特に、睡眠時の歯ぎしりは、自己暗示法と呼ばれる、
ご自身でリラックスした状態をイメージする療法で改善されるケースが多くみられます。
ものを食べるときの力については、適切な力の入れ方や噛む回数を調整していきます。